2026年度、介護・医療・福祉業界における生産性向上とDX推進は喫緊の課題です。本記事では、全国の主要展示会スケジュールと、47都道府県別のICT導入支援策・補助金情報、および地域医療連携ネットワークの現状を一次情報に基づき網羅しました。
2026年度(令和8年度)は、日本の介護・医療・福祉分野において「2025年問題」を越え、2040年の高齢化ピークを見据えた構造改革の初年度です。厚生労働省の推計では2026年度に約25万人の人材不足が懸念される中、政府および民間セクターは過去最大級の支援策を展開しています。
本ページでは、2026年4月13日現在の最新情報に基づき、展示会・補助金・先進プロジェクトの全容を統合的にデータベース化しました。
1. 2026年度 全国主要展示会・イベント開催スケジュール
最新の介護テクノロジーを直接体験し、導入後の「経営改善効果」を比較検討するためのプラットフォームです。
展示会・イベント名称 | 会期 | 会場 | 特徴・構成内容 | 公式URL |
バリアフリー2026 | 2026/4/15-17 | インテックス大阪 | 西日本最大級。高齢者・障がい者の生活を支える総合福祉展。 | |
第7回 CareTEX仙台 | 2026/5/27-28 | 夢メッセみやぎ | 東北エリア最大級の商談型展示会。介護テクノロジー展を併設。 | |
第9回 CareTEX福岡 | 2026/7/22-23 | マリンメッセ福岡 | 九州エリア最大級。地域課題に即したソリューションを提示。 | |
第3回 CareTEX東京【夏】 | 2026/8/19-21 | 東京ビッグサイト | 首都圏の夏期最大イベント。パッケージ導入の展示が主力。 | |
第6回 CareTEX札幌 | 2026/9/16-17 | アクセスサッポロ | 北海道エリア特有の冬期介護や地域密着型支援に対応。 | |
H.C.R. 2026 第53回国際福祉機器展 | 2026/10/7-9 | 東京ビッグサイト | アジア最大級(来場12万人)。Web展併用のハイブリッド開催。 | |
第9回 介護・福祉EXPO 東京 | 2026/10/7-9 | 幕張メッセ | 医療・介護連携を主軸に置いたメディカルジャパンの一環。 | |
第2回 医療DX EXPO 東京 | 2026/10/7-9 | 幕張メッセ | AI診断支援、電子カルテ、サイバーセキュリティの最新技術。 | |
第11回 CareTEX大阪 | 2026/10/14-16 | インテックス大阪 | 西日本最大の商談機会。完全来場事前登録制を厳格化。 | |
第2回 CareTEX北陸 | 2026/11/12-13 | 石川県産業展示館 | 地方分散型施設へのDX提案に特化。 | |
第13回 CareTEX東京【冬】 | 2026/12/16-18 | 東京ビッグサイト | 日本最大級のBtoB商談展。次年度導入の最終比較の場。 | |
第2回 CareTEX広島 | 2027/1/21-22 | 広島産業会館 | 中国・四国エリア対応。介護予防やからだケアに焦点。 | |
第8回 CareTEX名古屋 | 2027/2/3-4 | ポートメッセなごや | 東海エリア最大。製造業の技術を応用したロボットが充実。 |
2. 47都道府県の補助金・助成金動向(2026年度最新)
2026年度は厚生労働省の「地域医療介護総合確保基金」を財源とし、多くの自治体でICTとロボットの支援事業が**「介護テクノロジー導入支援事業」**へ統合されました。
補助対象となる介護ロボットの16分野と補助基準額
分野 | 具体的な支援内容・機器 | 補助基準額の目安 |
移乗支援 | 装着型(パワーアシスト)、非装着型(リフト等) | 100万円 |
入浴支援 | 入浴中の姿勢保持や介助を支援する機器 | 100万円 |
排泄支援 | 排泄予測、検知、動作支援(自動排泄処理機等) | 30万円 |
見守り(施設) | センサー、外部通信機能を備えたシステム | 30万円(パッケージ最大1,000万円) |
介護業務支援 | 介護ソフト、タブレット端末、インカム | 100万円〜250万円 |
機能訓練・生活支援 | 認知症ケア支援、食事・栄養管理支援等 | 30万円 |
主要自治体の独自施策例
三重県: 「みえ介護生産性向上支援センター」を核に約6.2億円の導入支援費を計上。
大阪府: Wi-Fi工事費やインカムも補助対象。上限1,000万円規模の大規模プロジェクトを想定。
神奈川県: リース・レンタルも補助対象。1事業所あたり最大750万円。
横浜市: 上限1,000万円の高額助成を維持し、モデル施設の創出を目指す。
3. 公的・民間主導の「実証・導入促進プロジェクト」
単なる機器導入に留まらない、社会実装に向けた先進的な取り組み一覧です。
自治体・公的機関主導
北九州超スマートケアコンソーシアム(KSCC): 2027年3月開設の「イリーゼ小芝」をフィールドとした「スマートケアワーク」の実装。
福岡市介護DX普及促進事業コンソーシアム: 九州工業大学と連携し、ICT導入を「投資戦略」へと転換する経営者啓発を実施。
港区介護ロボット等導入支援事業: 都市部の人材確保難をテクノロジーで解決するモデル構築。
AMED(日本医療研究開発機構): 1コンソーシアム最大5,000万円を補助し「介護DXパッケージモデル」を確立。
民間・オープンイノベーション
Knot Program 2026: インパクト起業家育成プログラム。10月10日の「Healthcare Venture Knot 2026」で成果発表。
SCOP learning: 善光総合研究所による介護DX教育プラットフォーム。現場リーダーのデジタルスキル習得を支援。
4. 各省庁による全国的モデル事業
厚生労働省: 予算1,920億円を投じ、生産性向上の成果を職員の賃上げに結びつける構造を強化。「LIFE(科学的介護情報システム)」のAPI連携普及を推進。
経済産業省: 「デジタル化・AI導入補助金」を開始。AIによるシフト作成や排泄予測アルゴリズムの社会実装を支援。
総務省: 「地域社会DX推進パッケージ」を通じ、過疎地や離島での衛星通信を活用した遠隔見守りを支援。
5. 2026年度 成功への3つの戦略的鍵
本調査に基づき、事業所が採るべき戦略を分析しました。
「事業所間」のデジタル連携: ケアプランデータ連携システムの導入は、業務時間を約1/3に削減します。
デジタル中核人材の配置: 補助率引き上げ(1/2→3/4)には、研修受講やリーダー配置が必須要件化されています。
パッケージ導入の徹底: 「見守り・インカム・介護ソフト」の3点セット導入により、記録作成の二度手間を排除し、全プロセスを自動化します。
CARELAYカタログ:2026年度DX推進のパートナー
「CARELAYカタログ」は、これら最新の補助金対象製品や、展示会で話題のソリューションを一堂に集めたオンライン展示場です。
企業の皆様: 本プラットフォームで、貴社の製品を全国の施設へ届けてください。
事業所の皆様: 本レポートにある各補助金を活用する際の「比較検討の場」として、当カタログをご活用ください。
出典:2026年4月13日時点 厚生労働省、経済産業省、総務省発表資料および各自治体公募情報に基づき作成。



